今日スタジオに来てくれたのは、林高也くん。「news zero」「よじごじDays」と様々な番組で活躍中のナレーターです。
そんな林くん、今日はCMサンプルを形に。メインテーマは「素朴」
「素朴」という言葉を辞書で引くと、『飾りけなく、自然のままであること。』などと書かれています。素朴な読みだからありのままで良いのでしょうか?それが、「素朴」って、いざしっかり読めるようになってくるとなかなか難しかったりするんです。「素朴ってなんだろう…」とぽつりとつぶやく林くん。その疑問、わかります。林くん自身はありのままに読んでいるのにね^^;
「素朴に」「色をつけない」「ナチュラルな」近年のCMでも聴こえてくる読みですが、実はいろんな要素が重なりあってそのように聴こえたりするのです。
さあ、林くんの挑戦です。まずはどんな息(呼気)に音(声)を乗せて発するかをチェンジ。語尾はどうするか、スピードは、滑舌は、間は、音程は、設定は…微妙なニュアンスにもどんどん対応して変化していく林くん。テストから本番では響きがさらに良くなりました。
ん??
素朴の意味は『飾りけなく、自然のままであること。』…あれこれ演出するなんて、ちょっと矛盾してるように感じますね。ナレーションにおいて「素朴」とは「素朴」であることではなく、「素朴に聴こえる」ように読む。これもひとつの技術なのかもしれないなと個人的には感じています。ナレーションは「音」で伝える表現。どう読んだら思い描いた通りに伝わるか。研究していきたいですね。
願わくはこのサンプルが届いて、林くんの声がCMをも彩る日が訪れますように!
目黒 泉