コラム「エコノミーのすすめ」
畠山「小枝さんは収録時にどんな所を意識されてます?」
小枝「僕はその人の良い声をいかにしてマイクで録るかですね」
畠山「いい声って、なんか抽象的っすよね、具体的にってあります?」
小枝「グイグイきますね!えっと現場だとトップナレーターの声は、本当に迫力がありますね。パワフルでエネルギッシュで、ビリビリきます。声の厚さが一定ですね。なのでトップナレーターはみんないい声です」
目黒「それは発声が安定しているから、音圧のコントロールができるんだろうね」
小枝「スタジオバーズで録るときの”いい声”っていうのは”声の芯”をどうやって捕まえるかですね、その日のジャンルや原稿、プレーヤーの癖を読み取ってマイクの距離感や角度を調整してます」
畠山「すご!癖って初対面でもわかるんですか?」
小枝「最初の挨拶だったり収録前の会話で緊張の度合いや、呼吸、息の量だったりを測っているので、収録する前には大体のマイク位置のイメージは出来ていますね」
目黒「わかる!!収録前から収録ってすでに始まってるよね!」
小枝「後はそこから緊張をほぐしたりして微調整って感じです。なので前回最初にお話しした緊張をとるっていうのはとっても大切なんですよ!」
畠山「シンプル!とか言ってすいませんでした!!」
目黒「私もナチュラルな声を引き出すためにその場で発声変えたり、目を瞑ってもらって自分の声に集中してもらったりしてますね」
林 「これ本当に変わるからすごいんですよ!」
畠山「え、なんで林くんがわかるの?」
林 「僕たち、時間がある時お互いの収録現場に立ち合って、他のミキサーがどんな風に収録してるのか見て勉強してるんですよ」
目黒「そうそう。他にも皆んな同じようにスタジオに申し込んで他のミキサーに録ってもらったりもしてます」
小枝「ミキサーによっても感性が違うから毎回発見があってすごい勉強になります!なので色んなミキサーにとって貰う事で自分の感性を育てるのってすごい大事です」
畠山「エコノミーの魅力ってどんな所だと思いますか?」
小枝「テレビの現場を知っているクリエイターが、これだけ揃っているボイスサンプルスタジオって他にないんじゃないのかな」
目黒「初対面でのライブ感も良いよね、私はプロほどエコノミー向きだと思ってる、打ち合わせの時間も無いからスピーディーだし現場に近い臨場感がある」
林 「事前に情報がない事が多いから結構HPとかも調べたりしますよね、ちょっとしたヒントがあると凄いありがたいです笑」
目黒「わかる!!!だからコミュニケーションを凄い大事にしてる!あっ、それも魅力かも」
小枝「目黒さんみたいに女性のクリエイターがいるのも良いですよね、リラックスして臨めそうですし」
目黒「悩みもある程度共感できるからね、私売れてない時代長いから笑」
目黒 「声優時代があってそこからバーズに来て、レギュラー取ったのはバーズ卒業してから3年以上も後よ」
林 「芽が出るまでって本当にしんどいですよね、周りは真っ暗だし不安に潰されそうになりました」
目黒 「でも、だからこそ私たちがプレーヤーの灯台になってあげれるんじゃないかな、この長い航海を楽しく旅できるよう我々クリエイター人エコノミーでお待ちしています!!」